ひと冬にインフルエンザ感染回数は、亜型で異なる

 インフルエンザに感染すると、ウィルスに対する抗体がつくられ、同じ型であればその免疫によって、しばらくは感染が防げます。そのため、ひと冬に同一の型のインフルエンザに感染することはありません。しかし、中にはひと冬に相当な回数、インフルエンザに感染する人もいます。それは違う型のインフルエンザウィルスに感染したからです。また、同じ型のウィルスであっても、ウィルス表面の突起が異なる亜型にであれば、ひと冬の間に再び感染し得ます。
 インフルエンザは、同時期に何種類もの異なる型が流行しますので、ひと冬に何回もインフルエンザにかかる危険は誰にでもあります。特にウィルス表面の突起は頻繁に変異し、確認されているだけで十種類以上もの亜型がありますので、一度インフルエンザに感染したからと言って、その冬はもう安心というわけにはいきません。
 前年に大流行した型が、翌年も同様に流行する可能性は低いということはあるようです。免疫を持っている人が多いため、感染者が増えず、変わって前年にほとんど流行しなかった型が主流になるという例はよく見られます。型が違うと、流行時期も違ってきたりします。たいてい、流行のピークは1月下旬から2月上旬にかけての時期であることが多いのですが、稀に12月中旬という年度もあります。その時に主流を占めるウィルスの型は、他の年度とまったく違ったりします。
 ウィルスはしょっちゅう変異しますが、表面の突起だけが変わる亜型の出現にとどまることがほとんどです。その場合、ウィルスの遺伝子は同じままですので、毒性自体は変わりません。十年から四十年に一度、遺伝子自体が異なる新型ウィルスが現れることがあります。これは毒性も性質も違うウィルスなので、対応が困難です。

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